スローデーティングとは?
ひとことで言うと
スローデーティング — あえて出会う人数を絞り、一人ひとりにきちんと向き合うやり方。マッチは少なく、会話は長く、何か月もメッセージを続けるより早めに会うことを重視します。
この考え方の出どころ
この十年ほど、前提は「多いほうがいい」でした。マッチも会話もチャンスも多いほうがいい、と。ところが量には代償がありました。注意は増やせません。会話が五つあれば、それぞれに配られるのはあなたの五分の一です。しかも選択肢が増えるほど、どの相手も替えがきくように見えてきます。スローデーティングはその修正です。人数を減らし、一人あたりのあなたを増やす。
これは「待つこと」の規則集ではありませんし、いつ体の関係を持つべきかという話でもありません。徳の問題ではなく算数の問題です。ゆっくりすること自体が目的ではなく、何かに育つ見込みのある場所に注意を使うこと。十二の中途半端な会話に薄く配ってしまわないこと。それだけです。
実際に変えていること
- 同時進行の会話に上限をつくる。 同時に三つまで、十三ではなく。
- 会うのを後ろ倒しにしない。 最初の一、二週間でお茶を。メッセージのやり取りが関係のすべてになる前に。
- 肝心なことを早めに聞く。 何を求めているか、子どもを望むか、真剣な話なのか。一文で聞く。三か月目まで取っておかない。
- アプリを開く時間を決める。 一日に何十回も覗くのではなく、週に二回まとめて。
試し方
新しく増やすのではなく、閉じるところから始めます。この一週間思い出しもしなかった会話は、丁寧に切り上げる。残すのは二つか三つ。答えを本当に知りたい質問をひとつ投げて、相手の質問には反射でなくきちんと答える。誘うときは場所と曜日と時間まで具体的に。曖昧な誘いは何週間も宙に浮きます。そして判断する前に、一人につき少なくとも二回は中身のある会話を。
最初の二週間は損をした気分になります。通知は減り、スマホは静かになり、何かを逃している気がする。けれど返ってくるものは別種です。相手が話した内容を覚えていて、初対面の席に話すことを持って行けます。音信不通にされるのを防ぐ効果はありません。ただ、はじめから来る気のなかった人に使う分は確実に減ります。
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