ロマンス詐欺とは?
ひとことで言うと
ロマンス詐欺 — 何週間も何か月もかけて恋愛関係を築き、その関係をひとえに金銭を求めるために使う詐欺のことで、作り物なのは頼みごとのほうではなく関係そのものです。
多くの人が思っている場所からは始まらない
多くの人が思い浮かべるのはマッチングアプリです。しかし届いている報告は違うことを示しています。米国の連邦取引委員会(FTC)によれば、2025年にロマンス詐欺で金銭を失ったと報告した人のうち、およそ60%が、きっかけはソーシャルメディア上だったと答えています。InstagramやFacebookで見知らぬ人から届いた一通のメッセージ、フォロー、返事をした一つのコメント。マッチングアプリもその一部ではありますが、いまは誰も身構えていない場所から始まる割合のほうが大きくなっています。ソーシャルメディアを開くときに、見知らぬ人からの好意に備えている人はいないからです。
もう一つ手放したほうがいいのは、お金の話が早い段階で出てくるという思い込みです。実際には早く出てきません。まずは何週間もの普通のやりとりが続きます。おはようのメッセージ、これからの予定、本物の関係の手触り。そして頼みごとが届くのは、断ることが誰かを見捨てるように感じられるところまで来たあとです。これはテンポの偶然ではなく、設計です。文法のおかしさで詐欺師を見抜けという定番の助言がほとんど役に立たないのも、そのためです。お金の話が出るころには、何か月分もの文章がすでに一人の人間として読まれてしまっています。
パターンの見分け方
- 直接会うことが一度も実現せず、その理由はいつも構造的です。船の上で働いている、任地にいる、契約で海外から動けない。
- ビデオ通話はいつもかわされます。カメラが壊れている、電波が悪い。それでもメッセージだけは途切れません。
- 最初の頼みごとは小さくて急ぎます。医療費、通関の手数料、ようやく会いに行くための航空券。
- 支払いは取り消せない方法で求められます。銀行送金、ギフトカード、送金アプリ、暗号資産。
どうすればいいか
FTCの助言は一文で、それだけでチェックリスト一枚分の働きをします。直接会ったことのない相手には、お金も贈り物も決して送らないこと。そのまわりに、費用のかからない検索が二つあります。相手の写真を画像検索にかけてみてください。盗まれた写真は、たいてい別の場所で公開アカウントを持っている人のものです。もう一つは、相手の職業の説明に scammer という語を足して検索することです。台本は使い回されていて、同じ話をすでに書き残している人がいます。
すでに起きてしまったなら、役に立つのは恥ずかしさではなく速さです。連絡を断ち、メッセージと支払いの記録を残し、銀行か決済サービスにすぐ知らせてください。そのうえで通報します。米国なら ReportFraud.ftc.gov、それ以外の国ではその国の詐欺通報窓口へ。出会ったプラットフォームでも、そのアカウントを報告してください。プロにだまされることは知能の欠如ではありません。これを回している側は、それを本業として、多くの人を同時に相手にしながら、手元の台本どおりに進めています。
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