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愛の5つの言語とは?

ひとことで言うと

愛の5つの言語人はそれぞれ、言葉・時間・贈り物・尽くすこと・触れることという五つのうちのどれか一つを主な形として愛情を伝え、また受け取っていて、その言語が一致している二人ほどうまくいく、という広く知られた考え方です。

どこから来た考え方か

ゲーリー・チャップマンがこの本を出したのは1992年です。研究者としての心理学者ではなく、バプテスト派の牧師であり結婚カウンセラーで、この枠組みも研究から出てきたものではなく、カウンセリングの現場で気づいた傾向から生まれました。本は二千万部前後を売り、五十ほどの言語に訳され、三十問のテストは何千万人もの人が受けています。その下敷きになっている主張は三つあります。誰にでも主要な言語が一つあるということ、その言語は五種類だということ、そして二人の言語が一致しているほどうまくいくということです。

研究のほうは、人気よりずっとあとにやって来ました。Popular Psychology Through a Scientific Lens(Impett, Park & Muise, Current Directions in Psychological Science, 2024)で、三人の関係研究者がそれまでの証拠をあらためて見直しています。新しい研究ではなく、既存の研究に対する批判的なレビューです。そこでいちばんはっきり出ているのは、三つめの主張についてでした。主要な言語が同じ二人のほうが満足度が高いかどうかを調べた研究のうち、そうだと示したものは一つもありません。ただし、この考えにはもう少し分のいい第二の形があります。自分が好きだと言った形で相手が愛情を示してくれると、満足度は実際に上がるのです。しかし方法が尽きるのもそこで、研究は、好みの言語による効果と、ただ愛情を示されたという効果とを切り分けられません。しかも組み合わせを全部試してみると、五つの言語のどの表現も、その人が何を好むと答えたかに関係なく満足度と一緒に動いていました。

カテゴリー自体があやういわけ

  • 人は五つのどれもが大事だと答える。点数は一つを選び出すのではなく、尺度の上のほうに固まる。
  • 二択式のテストと評価尺度の結果が食い違う。贈り物が主要な言語になるのは、テストでは0〜4%の人だが、尺度で採点するとサンプルによっては半数以上になる。
  • 五つの点数は互いに強く相関していて、およそ.54から.75。五つの別々の箱がふるまう数字ではない。
  • 因子分析はサンプルによって三因子、四因子、五因子と別々の答えを出していて、そのどれも、説明されている五つとはそろわない。

これをどう使えばいいか

テストは診断ではなく、話のきっかけとして扱ってください。この本がこれほど役に立つと感じられるのはなぜか、というレビュー自身の説明のほうが、分類そのものよりも値打ちがあります。二人に、自分はもっと何が欲しいのかを声に出して言う機会を渡してくれる、という説明です。そして、相手が実際に口にしたことに応えることは、関係の研究のなかでも裏づけの厚い知見のひとつです。カテゴリーは何もしていないかもしれません。仕事をしているのは、そのカテゴリーが引き起こす会話のほうです。

ですから、テストを楽しむのも、自分の結果を知っているのもかまいません。そこから続かないのは、それで人を仕分けることや、食い違いを警告のしるしとして読むことです。一致するかどうかというその部分こそ、証拠がはっきり支えていないところなのですから。誰かが何をされると大事にされたと感じるのかを知りたいなら、問いは、五つの箱のどれに入る人かではありません。なんでもない火曜日に何をしてほしいか。そして、その問いは、たずねたときにだけ答えを持ちます。

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